放言録

放言・妄言・狂言

タバコと自◯隊

【要旨】自◯隊ではタバコフリー…なわけないだろ

 徴兵されてからはや数ヶ月が過ぎた。仕事に関することは当然書けないので、適当に日常生活に関することを書いていきたい。なお本稿中の「自◯隊」とは、筆者の妄想中の法律「自◯(注︰単に「まる」と読む。)隊法」(昭和92年法律第1192号)によって設置された「自◯隊」のことを指し、現実世界のいかなる機関とも関係がないことを申し添えておく。

 体感上、自◯隊における喫煙者の割合は他業種に比して高い。本稿とは全く関係のない陸上自衛隊においては一般と比較して喫煙率が高いという報告がある。とはいえ、昨今の健康意識の高まりとそれに伴う諸法令の改正、コンプライアンス意識の向上によって、自◯隊における喫煙事情もだいぶ変化しているようである。

 まず、未成年者は喫煙できない。…そんなの法律にも書いてあるだろうと言われるかもしれないが、男所帯で閉鎖環境に置かれることも多いからか自◯隊ではかつては未成年者の喫煙に寛容だったらしい。しかしながら、そこはお役所である自◯隊。コンプラ意識の向上やらSNS上に喫煙光景をアップした間抜けな未成年者の炎上やらに触発されたのかもわからないが、現在では未成年者の喫煙には厳しくなっている。まず、宴会等、幹部等が出席する場では当然吸えない。それに加えて隊舎等でも未成年者が吸っていたら、指導される場合もあるという状態となっている。

 そもそも教育隊の時点でも、未成年者と成年者とは外から見てわかるよう区別されて、喫煙ができないようになっており、未成年者の喫煙が発覚した場合、反省文や売店の使用禁止等の指導がされている。

 しかし抜け道もいろいろある。外出の折に吸う者、iQOSなどに切り替えて就寝時にこっそり吸う者、売店等、顔見知りの隊員に会う可能性が比較的少ない場所で吸う者等…要するに要領良くやれるかどうかである。自◯隊では大事なスキルなので修練の場と捉えてみるのもいいのかもしれない(未成年者の喫煙を慫慂または容認するものではありません。)。

 ただし、コンプラ重視になったということは必然的に新兵にも優しくなったということ。パワハラを含む違法な行為を許す空気がなくなりつつある、ということで一概に昨今の流れを悪く言えるわけでない。